ラブカス - ポケモン対戦考察まとめWiki|ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール

ラブカス [編集]

No.370 タイプ:みず
通常特性:すいすい(雨の時に素早さが2倍になる)
隠れ特性:うるおいボディ(雨の時に、ターン終了時に状態異常が治る)
体重  :8.7kg(けたぐり・くさむすびの威力20)
水単潤いボディHP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
ラブカス433055406597330すいすい/うるおいボディ
サクラビス55841051147552485すいすい/うるおいボディ
シャワーズ13065601109565525ちょすい/うるおいボディ

ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)でんき/くさ
いまひとつ(1/2)ほのお/みず/こおり/はがね
いまひとつ(1/4)---
こうかなし---

素早さが高めの単みずタイプ。
すいすいにより雨下ではフローゼルに次ぐ素早さで、なかまづくりで味方に渡せる。
素早さ以外の種族値は壊滅的なので、ダブルの雨パでサポーターとしての運用が命綱。
ただし補助技のレパートリーが優れている訳ではなく、個性こそあるが運用難易度はかなり高い。

BDSPでは素早さのインフレが多少解消。ダイマックスも無いので天候依存の戦法は多少安定しやすくなった。
とはいえそのままだとガブリアスなどに上を取られる素早さであり、すいすいの影響下以外では油断は禁物。
第八世代の仕様変更で、特性による素早さの変化がそのターンから行動順に影響するようになったのは嬉しい追い風。

技方面ではいやしのはどう、こごえるかぜが剥奪。サポーターとしての性能は更になかまづくりへ依存するように。
つぶらなひとみ、なみだめを習得したので、お役御免になった後はこれらで多少支援しておくとよいだろう。



特性考察 [編集]

すいすい
雨で素早さ2倍だが、当然ながらまともに雨アタッカーを務められるような火力ではない。
種族値・技範囲ともフローゼルの劣化となるが、
上からの行動回数が増やせる可能性があるため必然的にこちらが優先される。
うるおいボディ
隠れ特性。雨の間ターン終了時に状態異常を回復する。
ねむるとの相性は良いが、耐久力は低いので受けは不可能。
まひにしても素早さはすいすいで帳消しになる。

同特性との比較 [編集]

  • 物理火力指数比較
    いばる+じこあんじラブカスビルドアップ1積みフローゼル
    火力指数36000(最大威力じたばた)26316(おんがえし)
    32400(雨下たきのぼり)46440(雨下たきのぼり)
  • 特殊火力目安
    ラブカスのハイドロポンプ = ママンボウ?のハイドロポンプ < その他同特性水単のなみのり
  • ネオラントとの比較
    ネオラントに対し素早さでは勝っているが、すいすい発動前提の場合97と91に大差はない。

つまりは、通常天候時にネオラントでは抜けずにラブカスなら抜けるミミッキュ?グライオンに対し、
フローゼルが覚えずラブカスが覚える技を撃てるという極めて限定的なメリットがある。

・ラブカスが覚えられて他の同特性水単が覚えられない有用性のある技

ラブカスサクラビスハンテールネオラントフローゼルアズマオウゴルダックシャワーズママンボウ?
アクアジェット
あまえる
いやしのはどう
こうそくいどう
じこあんじ
じたばた
しんぴのまもり
すてみタックル
てんしのキッス
とびはねる

※通常特性のみ、カロス/アローラマーク両立不可。

・素早さ調整
実値(必要努力値)=調整対象
117(0)=準速シャワーズママンボウ?と同速
118(4)=最速カイリキー抜き、2倍でスカーフ最速91族抜き、こごえるかぜで最速110族抜き
127(76)=2倍で最速スカーフガブリアス抜き
128(補正×0)=127以上にするなら、補正をかけた方が得。最速シャワーズ、ママンボウと同速
134(補正×32)=最速70族と同速、2倍で最速スカーフ110族抜き
141(補正×92)=最速ヒードランと同速、準速ドリュウズ?抜き
155(補正×188)=最速ドリュウズ抜き
163(補正×252)=最速

すいすい+なかまづくりについて [編集]

ラブカスについて特筆できる貴重な個性であり、基本的にダブルで先発採用、あめふらし持ちと組んで使うことになる。
天候始動役をそのまま高速アタッカーにするもよし、交代して後ろから出てくるアタッカーに使うも良し。
似た役割のおいかぜと比較すると、なまけを除く味方のデメリットを含む特性(よわき、ききかいひ、スロースタートなど)を一緒に消すことができる。
雨が振っていなければ相手の強特性を上書きして弱体化させることもでき、おいかぜと比べ効果が長く続くが、その一方でまもるを貫通できない点で劣っている。
すいすい適用時のすばやさ実数値は最速で326(最速スカーフ145族+2)、無補正無振りで234(最速160族+1=最速スカーフ90族と同速)になるため、
きあいのタスキを持たせるか先制技を耐える調整をすることで成功率がぐっと上がる。

特定の天候下で素早さが上昇する特性を持つポケモンのうち、なかまづくりができるのはラブカス(すいすい)とハハコモリ?ドレディア?(ようりょくそ)のみ。
ラブカスはすばやさでやや勝るものの、スカーフアギルダー?を抜けるか抜けないか程度の違いなのでその点はあまり差別化にならない。
なお、他にナッシーがようりょくそを味方にスキルスワップでき、受け取った特性を相手の強特性と入れ替えて弱体化させる動きも可能。
こちらはラブカス自身の特性が消えないことで、すいすい発動を保ったまま次ターン以降も高い素早さで動ける点が明確な違いとなる。

ここまで書くと有用そうに感じるが、前述の通り味方がまもるを使うとなかまづくりは成功しないため、ノーリスクですいすいを渡すことはできない。
あめふらし持ちのペリッパーニョロトノと組ませると弱点が被る上、渡したターンはすいすいは適用されないため、上記の戦術を成功させるのは想像以上に困難を伴う。
また、弱点の被らない水タイプ以外のポケモンにあまごいをさせてすいすいを渡すのも考えられるが、
それだと技スペースが圧迫される上にタイプ一致+雨補正でゴリ押しのできる通常のすいすいエースに火力で大きく劣る。
何よりラブカスはすいすいを渡すことのみに特化するため、相方にはラブカスの分まで活躍して貰わねばサポートの労力と割に合わなくなってしまう。
これらの理由により、実際にはセオリー通り雨始動ポケモンとすいすいアタッカーを同時選出したほうが2匹同時に攻撃もでき、圧倒的に動きやすいのが現実である。

  • ラブカスが覚えてハハコモリ・ドレディアが覚えないダブルで有用なわざ
    こごえるかぜ/いやしのはどう/みずびたし/アクアジェット(先制技)
    (※こごえるかぜは、ハハコモリの場合「エレキネット」で代用可能)

技考察 [編集]

攻撃技タイプ威力命中効果解説
ハイドロポンプ110(165)80-タイプ一致技。高威力・命中不安。
ねっとう80(120)100火傷30%タイプ一致技。追加効果が優秀だが、耐久型は厳しい。
アクアジェット40(60)100優先度+1タイプ一致技。先制技。タスキ潰しに。
れいとうビーム90100凍り10%対草・ドラゴン。水定番のサブウェポン。
ふぶき11070凍り10%同上。霰下でも必中だが、すいすいやタスキとは相性が悪い。
こごえるかぜ5595素早↓追加効果が優秀。ダブルでは相手全体攻撃。USUM教え技。
じたばた20~200100-最大威力は一番。タスキとあわせて。
変化技タイプ命中解説
あまごい-水技の強化や、特性の発動に。
なかまづくり100味方の強化や相手の弱体化に。
みずびたし100相手の火力低下に。
いやしのはどう-ダブル用。味方の体力を回復。味方のしおふきの威力維持にも。過去作タマゴ技。
てんしのキッス75妨害技。威張ると違いA↑↑がない。命中不安。
いばる85妨害技。攻撃上昇のデメリットもあるが自身は紙なので気にならない。
メロメロ100妨害技。ノーリスクだが異性限定。
じこあんじ-積み技もちの相手や、いばるとあわせて。
みがわり-補助技対策や、いばる・てんしのキッスとあわせて。
こうそくいどう-素早さ強化。すいすいと異なりターン制限無し。

型考察 [編集]

いばみが型 [編集]

特性:すいすい/うるおいボディ
性格:おくびょう/おだやか/ずぶとい など
努力値:HP244 S252をベースに調整
持ち物:きあいのタスキ/たべのこし
確定技:いばる/みがわり
選択技:どくどく/こうそくいどう/メロメロ/かげぶんしん/あまごい/ねっとう

運ゲーを戦法とする型。
行動保障のため素早さの分の努力値を耐久にがっつり割き、こうそくいどうを積むのもなしではない。
それなら最速りゅうのまいメガリザードンXを抜くための努力値も無補正68で済むが、
技スぺが一つ削られるのは痛いところ。

USUMリーグシーズン13シングルでは採用がみられた。
但し一個体のみ。

いばるじこあんじ型 [編集]

特性:すいすい
性格:やんちゃorさみしがりorむじゃきorせっかち
努力値:AS252
持ち物:きあいのタスキ
確定技:じこあんじ/いばる/じたばた
選択技:たきのぼり/アクアジェット/とびはねる

相手にいばるを撃ち、その上がった攻撃をじこあんじで利用する型。
A特化ラブカスより最速ネオラントの方が攻撃も素早さも高い。
ただ最速にしても91族から95族までに他にすいすいがおらず有効性は微妙。
差別化は難しいが、じたばたを使うのできあいのタスキが発動しやすいのは優位点になる。

アズマオウは攻撃上昇系の積み技が無く素早さも遅いため優劣関係にない。
ネオラントやキングドラが覚えないアクアジェットは差別化の材料として有力だが、たきのぼりが無いと火力不足な面もある。
そこで、そもそも雨を降らせてもらう前提なのだから、いばるをニョロトノ等に任せて、アクアジェットをたきのぼりと両立させる構成も考えられる。

A特化でいばる+じこあんじが成功すれば実値180だが、第七世代ではいばるの命中率・混乱の自傷率ともに低下したため成功率は低い。
いばるによって相手の交代を誘うため、じこあんじ時に無償降臨を許すリスクもある。
最速キングドラ(150)>準速ラブカス(149)なのでミラー対策の最速には抜かれる。
↑素早さ補正で最速キングドラ抜きだと努力値が余る(92)ので特攻に振れる。
味方のサポート前提なら、おだてる+じこあんじのふぶきで無振りボーマンダを確1にできる。

+  折りたたみ

【ダブル】サポート型 [編集]

特性:すいすい
性格:ようき/おくびょう/わんぱく/ずぶとい
努力値:H252 BorS252
持ち物:きあいのタスキ/メンタルハーブ
確定技:なかまづくり
選択技:あまごい/みずびたし/こごえるかぜ/アクアジェット/いやしのはどう/まもる/いばる/あまえる/ゆうわく/しんぴのまもり

唯一の個性とも言えるなかまづくり+すいすいの両立を主軸にしたサポート型。
雨下で味方にすいすいを移し、味方のサポートに徹する。

あめふらし要員の隣に出せば相方をそのまま高速アタッカーにしてしまえる。
おいかぜと役割が被るものの、雨の降るあいだ効果が続くのは旨味。いざとなれば相手の特性潰しにも使えるのがポイント。
ただし、まもるを使っている味方にはなかまづくりできず、味方と弱点も一貫しやすいので使うタイミングには注意が必要。
後続のポケモンにも応用できるので、あめふらし要員をドラゴンなどの電気耐性を持つアタッカーに交代して、そこへ使うのが狙いやすいか。

最速の場合すいすいでほぼすべてのスカーフ持ちを抜けるが、最速スカーフフェローチェ?マルマインには抜かれる。
雨下なら無補正無振りでもSは160族抜きのスカーフ90族相当と充分高く、
B特化することでその最速スカーフフェローチェの無補正A振りとびひざげりを確定耐えできるので、いっそ耐久に振り切ってしまうのもあり。


対ラブカス [編集]

注意すべき点
高めの素早さとすいすいを持ち、雨下では圧倒的な速さで補助技を放ってくる。
いばるやメロメロ、みがわりを使って運ゲーを仕掛けてくることが多い。
その他、なかまづくりは特性頼りのポケモン(主に鈍足ポケモン)を大幅に弱体化させ、ダブルの雨パでは相方が高速化する恐れもある。
みずびたしやあまえる等も厄介。
対策方法
火力・耐久は物理・特殊共に最低水準。補助技も多くが同タイプが覚えるもの。
天候の変化やちょうはつ、でんじはなどであっさり機能停止するが、以上の有り様なので、行動回数を稼がせないようにするためゴリ押しするのも手。