トゲキッス [編集]
No.468 タイプ:フェアリー/ひこう 通常特性:はりきり(使用する物理技が威力1.5倍、命中率0.8倍になる) てんのめぐみ(技の追加効果の発動率が2倍になる) 隠れ特性:きょううん(全ての攻撃技の急所ランク+1) 体重 :38.0kg(けたぐり・くさむすびの威力60)
通常時 | はねやすめ使用時 | |
ばつぐん(4倍) | --- | --- |
ばつぐん(2倍) | でんき/こおり/いわ/どく/はがね | どく/はがね |
いまひとつ(1/2) | くさ/あく | かくとう/むし/あく |
いまひとつ(1/4) | むし/かくとう | --- |
こうかなし | じめん/ドラゴン | ドラゴン |
高めの耐久と特攻を併せ持った、唯一の「フェアリー×ひこう」の複合タイプ。
特性「てんのめぐみ」+エアスラッシュでの6割怯みにより自分より遅いポケモンを制圧する力は圧倒的。
半端な素早さも多彩な変化技で補うことができ、特にでんじはの麻痺と合わせた際のエアスラッシュは実に7割の確率で怯みを発生させる凶悪さを誇る。
元ノーマルということもありサブウェポンも豊富で、技構成次第では特定のタイプで止まらないことも強み。
あくびやこのゆびとまれなどの変化技も豊富で、高種族値と合わせてサポート役としても適性を持つ。
高い特攻に反して一致技の威力は低く、わるだくみを積まないと決定力に欠ける。
また、高耐久だがでんき・こおりといったメジャーどころの弱点を持ち、Sも80と中速にとどまる。
怯み戦術のコンセプトとしてもこれらが足を引っ張る場面が多く、メジャーなでんきタイプで副次的に対策されやすい。
H252振りはHP実数値192となり定数ダメージの面で効率が悪くなるので非推奨。
たべのこし・オボンのみを持つ場合のみ選択肢に入る。
剣盾ではダイジェットエースとして活躍したものの、BDSPではダイマックスは無く、エース運用は少し難しくなった。
アンコールやおいかぜなども喪失。ゴツゴツメットやとつげきチョッキなど便利なアイテムも減り、運用性が狭まった。
ただし、今作でフェアリー枠が大幅に減ったこともあり、トップメタのガブリアスの両一致技を無効化できるフェアリーとして注目を浴びている。
特性考察 [編集]
- はりきり
- 命中が安定しなくなるものの、物理技の威力がこだわりハチマキを持たせた場合と同等の1.5倍になる。
第五世代まではしんそくを高火力の一致先制技として扱えたため、通称「はりキッス」として名を馳せたが、
第六世代以降はタイプがノーマル→フェアリーに変わったことで主力のしんそくの威力が減少し、命中低下のリスクの割にリターンが少なくなった。
第八世代でもダイマックスを利用した物理キッスが一定数現れたが、今作では一致技のじゃれつくを失ったため再び運用が難しくなった。
なお、つばめがえしやスマートホーンは必中で撃てる。また、特殊技の場合は威力の増加もないが、命中低下もしない。
- てんのめぐみ
- エアスラッシュが6割怯みとなり、たとえ不利対面であっても上さえ取れていれば強引な突破が見込める。
飛行技なので一貫性が高く、怯み無効のせいしんりょくやりんぷん持ちの弱点も突きやすい。
でんじはとあわせれば素早さを補え、麻痺による行動不能も加わってより強力な戦法となるが、
第七世代ではでんじはの命中率とまひのSダウンが1/4→1/2に下方修正され安定感が落ちている。
- きょううん
- 隠れ特性。他2つに比べるとやや見劣りするが、
アタッカーとしてはもちろん、ダブルではいかりのつぼコンボの始動にも使える。
いかりのつぼ始動役としては特に高い耐久を持ち、フェアリー複合という耐性もあってコンボ成立させやすい。
技考察 [編集]
特殊技 | タイプ | 威力 | 命中 | 効果 | 解説 | |
---|---|---|---|---|---|---|
マジカルシャイン | 妖 | 80(120) | 100 | - | タイプ一致技。ダブルでは相手全体攻撃。ムーンフォースは覚えない。 | |
エアスラッシュ | 飛 | 75(112) | 95 | 怯み30% | タイプ一致技。てんのめぐみなら怯み60%。 スカーフやでんじはとあわせて。 | |
だいもんじ | 炎 | 110 | 85 | 火傷10% | 対鋼。エアームドやハッサムに。 | |
かえんほうしゃ | 炎 | 90 | 100 | 火傷10% | 対鋼。命中安定だが威力不足気味。 ねっぷう・マジカルフレイムはBDSPでは習得不可。 | |
はどうだん | 闘 | 80 | 必中 | - | 対岩・鋼。ヒードランやエンペルトに。 | |
サイコキネシス | 超 | 90 | 100 | 特防↓10% | 対毒。格闘には一致技の方が高威力。 サイコショックはBDSPでは覚えられない。 | |
くさむすび | 草 | 20~120 | 100 | - | 対岩。威力不安定。 | |
シャドーボール | 霊 | 80 | 100 | 特防↓20% | 一貫性は高い。てんのめぐみなら特防低下40%。 | |
げんしのちから | 岩 | 60 | 100 | 全能力↑10% | 対炎。2倍では等倍エアスラッシュと大差無い。 てんのめぐみなら20%の確率で全能力アップ。運に自信があるなら。 | |
トライアタック | 無 | 80 | 100 | 火傷/麻痺/凍り20% | てんのめぐみなら追加効果発生率40%。今作からレベル技。 | |
物理技 | タイプ | 威力 | 命中 (はりきり) | 効果 | 解説 | |
しんそく | 無 | 80 | 100(80) | 優先度+2 | タスキ潰しに。他の先制技より速い。 | |
きあいパンチ | 闘 | 150 | 100(80) | 優先度-3 | 交代読みや、みがわりとあわせて。 はどうだんが効きづらいハピナスやバンギラスピンポイント気味。 | |
変化技 | タイプ | 命中 | 解説 | |||
はねやすめ | 飛 | - | 回復技。耐性変化に注意。むしろ積極的に利用していこう。 | |||
あさのひざし | 無 | - | 回復技。耐性変化を嫌うなら。天候変化に注意。 | |||
ねがいごと | 無 | - | 回復技。耐性変化を嫌うなら。癖が強く扱いが難しいが味方を回復可能。 | |||
いのちのしずく | 水 | - | 回復技。ダブル向け。 | |||
でんじは | 電 | 90 | エアスラッシュとあわせてまひるみ。 地面は呼びにくいが、電気やひらいしん等に注意。 | |||
アンコール | 無 | 100 | 起点作りに。でんじはやみがわりとあわせて。 | |||
あくび | 無 | - | 起点作りに。 | |||
わるだくみ | 悪 | - | 特攻を強化。全抜きを狙うなら素早さ補強も欲しい。 | |||
あまえる | 妖 | - | 物理への流しに。 | |||
リフレクター | 超 | - | 物理に強くなる。 | |||
ひかりのかべ | 超 | - | 特殊に強くなる。 | |||
バトンタッチ | 無 | - | 積み技やみがわりとあわせて。 | |||
このゆびとまれ | 無 | - | ダブル用。攻撃を引き寄せる。 |
型考察 [編集]
スカーフ型 [編集]
特性:てんのめぐみ
性格:おくびょう
努力値:S252 C調整 余りH
持ち物:こだわりスカーフ
確定技:エアスラッシュ/マジカルシャイン
選択技:だいもんじorかえんほうしゃ/はどうだん/くさむすび/げんしのちから/ねごと
こだわりスカーフを持たせ素早さを補強し、特性てんのめぐみにより怯み6割のエアスラッシュを放つ型。
トゲキッスを確2にでき、エアスラッシュが確4になる相手に対してもおよそ6割強で勝てる計算になる。
交代戦となる序盤よりも、消耗した終盤での掃除役としてのほうが活躍しやすい。
努力値調整について
トゲキッスの場合ベースはHS振りである。
エアスラッシュが威力75と低く、特攻を高めても確定数が変わりにくく効果を得にくい一方で、
怯み6割により耐久力を高め自分の行動回数を増やすことが結果的に勝ちに繋がるためである。
- HSベースにし、相手を4発で撃破でき自分が2発で落とされる場合、3発中2回怯みを引けばタイマンを制せ、
- CSベースにし、相手を3発で撃破でき自分が1発で落とされる場合、2発中2回怯みを引かなければタイマンを制せない。
- HSベースにし、相手を4発で撃破でき自分が3発で落とされる場合、3発中1回だけ怯みを引けばタイマンを制せ、
- CSベースにし、相手を3発で撃破でき自分が2発で落とされる場合、2発中1回怯みを引かなければタイマンを制せない。
どちらのケースにせよHSベースの方が勝率が高いのは明白である。
↑C調整すればサブウェポンで確1にできるような相手にエアスラ運ゲーしかできなくなる方がよっぽど勝率下がると思う
↑Cぶっぱ大文字で乱1のナットレイ意識したところで、その後命中の低い不一致炎技に拘り続ける羽目になり結局は起点にされる。
仮想敵云々は考えずHS振りでエアスラ連打に賭けた方が安定するのは明白。
↑4発撃たなければ倒せないような高耐久はポケモンはヘドロや食べ残しといった回復ソースと、どくどくなどのダメージソースを持っている事が多く、その場合ターン数がかさめばかさむほどこちらが不利になる。なのでどちらがいいかは一概には言えない。耐久ポケモンを仮想敵とするなら火力を重視する選択肢もある。
↑たかだか威力75で確定数が変わる相手はいない。
高火力特殊で攻めるならそれぞれのタイプにカプ・テテフやペリッパー等優秀なものが多くそれの劣化になる。
- 調整例
性 格:おくびょう
努力値:H212-A0-B124-C0-D0-S172
実数値:H187-*-B131-C140-D135-S134
素早さ:スカーフ込みで最速130族抜き
耐久面:無補正A振りガブリアス@こだわりハチマキのストーンエッジを確定耐え
- エアスラッシュ
C153(補正無し100振り):H振りメガフシギバナを確2(D特化の場合はC特化で乱2、無補正無振りで確3)。
C158(補正あり28振り/補正無し140振り):H60D4振りガブリアスを確3(C特化マジカルシャインの場合は超低乱1)。
C171(補正あり124振り/補正無し244振り):H4振りメガガルーラを確3。
基本行動がエアスラッシュである型においてエアスラッシュ以外の技を元に確定数調整する意味は無いが、参考までに。
- マジカルシャイン
C189(補正あり252振り):D4振りガブリアスを低乱1(25%)。
まひるみ型 [編集]
特性:てんのめぐみ
性格:ひかえめ/おだやか/ずぶとい
努力値:H252(たべのこし・オボンのみ考慮)or244(前者以外、定数ダメージ考慮) BorCorD252
持ち物:ラムのみ/たべのこし/オボンのみ
確定技:でんじは/エアスラッシュ
優先技:はねやすめ
選択技:マジカルシャイン/だいもんじ/はどうだん/わるだくみ
エアスラッシュの6割怯みとでんじはの素早さダウン+25%行動不能の効果を合わせ、相手を行動させずに倒す型。
第七世代ではでんじはが命中率90に弱体化して、麻痺の素早さ減少も1/2になったのは向かい風。
第六世代から電気に麻痺が通らなくなり、自身のタイプ変更で弱点も増えたので退かなければならない相手も増えたが、
耐性も増えて有利な相手も増えたので、でんじはの一貫する組み合わせにはかなり強くなった。
基本的に技の威力が低いので手数で攻めることになる。そのため、上記にもある通り電気タイプは非常につらい。
控えに電気を受けられるポケモンを置くか、それができない場合は選出を控えることが望ましい。
- 持ち物考察
- ラムのみ
こちら側がまひになっては戦術が破綻するので候補になりうる。 - たべのこし
相手の行動不能時間が長くなるため、回復量も必然的に増やす事ができる。 - オボンのみ
たべのこしと比べると1回の回復効果が大きいため、確定数を増やしてこちらの行動回数を増やせる。
折りたたみ |
ちなみにおうじゃのしるしとするどいキバは攻撃に「10%の確率でひるむ」を付与するアイテムなので元からひるみ効果を持つ技には効果がない。
なので持たせても怯み7割になるというわけではない。
メガネアタッカー型 [編集]
特性:てんのめぐみ/きょううん
性格:ひかえめ
努力値:H244 C252 残りBDS
持ち物:こだわりメガネ
確定技:マジカルシャイン/だいもんじ
選択技:エアスラッシュ/サイコショックorサイコキネシス/はどうだん/くさむすび/シャドーボール
こだわりメガネを持たせ通りやすいマジカルシャインで負担をかける。ドラゴン・格闘・悪へ後出しし、交代先へ負担をかけていく。
スカーフ型やまひるみ型が呼ぶ電気や地面に対し等倍で大きく削ることができるため、スカーフ型やまひるみ型の数が多い環境ほど活きる。
マジカルシャインメインで攻めるため、特性きょううんも選択肢に入る。
【ダブル】サポート基本型 [編集]
特性:てんのめぐみ/きょううん(攻撃技が追加効果の無いものだけの場合、もしくはZおいかぜの場合)
性格:ひかえめ/おくびょう/ずぶとい/おだやか
努力値:H252をベースにCS調整
持ち物:ゴツゴツメット/半分回復実/オボンのみ/ラムのみ/たべのこし など
確定技:このゆびとまれ
優先技:エアスラッシュ/まもる
攻撃技:マジカルシャイン/かえんほうしゃorだいもんじ/はどうだん/しんそく
補助技:でんじは/リフレクター/ひかりのかべ/しんぴのまもり
多くの耐性を活かして、このゆびとまれを筆頭とする優秀な補助技で展開していく。
レーティングバトルで使えるこのゆびとまれ使いとしては最高の合計耐久指数である。[1]
対トゲキッス [編集]
- 注意すべき点
- 特性「てんのめぐみ」+エアスラッシュによる6割怯みが脅威。
スカーフやでんじは、Zあくび等とあわさると先手を取られやすい。
サブウェポンや補助技も豊富。耐久・耐性も優秀。
- 対策方法
- 麻痺しない&飛行を半減する電気タイプであれば比較的有利に立ち回れる。
サブの炎や格闘の搭載率が高いのでそれらに強ければなおよい。
バレットパンチ等の先制技持ちならエアスラッシュで怯まされる恐れは無い。