バンギラス [編集]
No.248 タイプ:いわ/あく 通常特性:すなおこし(天候が砂嵐になる)※ヨーギラスの時「こんじょう」 隠れ特性:きんちょうかん(相手は木の実を食べられなくなる)※ヨーギラスの時「すながくれ」 体重 :202.0kg(けたぐり・くさむすびの威力120)
唯一の「いわ×あく」の複合タイプを持つ600族。
弱点・耐性ともに7つと得手不得手は半々のように思えるが、
実際は特性「すなおこし」により特殊アタッカー全般に強く、
優秀な攻撃技・補助技も豊富で多くの相手に有利に出られる。
素の能力の高さ、カスタマイズ性の高さから愛用者も多く、
シングル・ダブル問わずあらゆる環境でトップメタに名を連ねる強豪である。
同特性のカバルドンと比べると、流し技や退場技に乏しいものの、
一致技の範囲の広さ、りゅうのまいによる抜き性能の高さなどで勝る。
BDSPでは、メガストーン・じゃくてんほけん・とつげきチョッキ・ふうせんといったバンギラスと相性の良いアイテムが無くなった。
それにより抜き性能こそ低くなったものの、全体的なデフレ傾向によりサイクル性能は未だ強力。フェアリーが減ったのも嬉しい。
ダイマックスが無くなり天候始動特性持ちが減り、砂を上書きされることは減った。
特性考察 [編集]
- すなおこし
- 通常特性。基本はこれ。定数ダメージでの火力補強、特殊技への耐性向上などの利点がある。
天候始動役としてはカバルドンに分があるものの、
これらの効果によりアタッカー性能を高め、自身がエースを務められる。
ただしこの影響は後続にも及ぶため、それを踏まえた構築が必要となる。
特性の発動順で、素早さが分かる事もある。
- きんちょうかん
- 隠れ特性。相手のきのみを使えなくするが、耐久補強と定数ダメージを得られるすなおこしの汎用性には到底及ばない。
一応きんちょうかん+でんじはでラムのみを妨害しつつでんじはを撒けるが、バンギラスが退くor倒されると即発動するため、消耗前提である起点作り型との相性も微妙。
その他も砂嵐耐性を持たない味方にダメージが入らないといった消極的・限定的なメリットばかりなので、あえてこちらを採用する必要性は皆無と言える。
特性の発動順は素早さに関係なく最初なので、この特性で素早さ判定は出来ない。
技考察 [編集]
攻撃技 | タイプ | 威力 | 命中 | 効果 | 解説 | |
---|---|---|---|---|---|---|
ストーンエッジ | 岩 | 100(150) | 80 | 急所ランク+1 | タイプ一致技。高威力・命中不安。 | |
いわなだれ | 岩 | 75(112) | 90 | 怯み30% | タイプ一致技。りゅうのまいやスカーフとあわせれば怯みを狙える。 ダブルでは相手全体攻撃。 | |
がんせきふうじ | 岩 | 60(90) | 95 | 素早↓100% | タイプ一致技。追加効果が優秀。サポート用。 | |
かみくだく | 悪 | 80(120) | 100 | 防御↓20% | タイプ一致技。性能安定。 | |
イカサマ | 悪 | 95(142) | 100 | - | タイプ一致技。攻撃無振りでも使える攻撃技。剣盾技レコード。 | |
ダメおし | 悪 | 60(90)/ 120(180) | 100 | - | タイプ一致技。条件付きだが最大火力、主にダブル用。 味方との同時攻撃や、ステルスロックと合わせて。 状態異常や天候ダメージはターン終了時に判定が出るので適用外。 | |
じしん | 地 | 100 | 100 | - | 対鋼。ダブルでは周囲全体攻撃。 | |
じだんだ | 地 | 75/150 | 100 | - | グラスフィールドに阻害されない単体地面技。主にダブル用。 まもる防がれた以外で失敗したり外れた場合、次のターンにダメージ2倍。 | |
けたぐり | 闘 | 20~120 | 100 | - | 対悪・鋼。威力不安定。剣盾技レコード。 | |
ばかぢから | 闘 | 120 | 100 | 攻撃・防御↓ | 同上。能力低下が痛い。撃ち逃げ向き。剣盾技レコード。 | |
きあいパンチ | 闘 | 150 | 100 | 優先度-3 | 同上。読みがいるが超強力。流し際に。 | |
かわらわり | 闘 | 75 | 100 | 壁破壊 | 同上。HOME未解禁時の格闘技の代用。壁破壊にも。 | |
ほのおのパンチ | 炎 | 75 | 100 | 火傷10% | ハッサムやエアームドに。剣盾技マシン。 | |
れいとうパンチ | 氷 | 75 | 100 | 凍り10% | ボーマンダやガブリアスに。剣盾技マシン。 | |
ゆきなだれ | 氷 | 60/120 | 100 | 優先度-4 | 同上。りゅうのまいやスカーフと相性が悪い。 | |
つばめがえし | 飛 | 60 | 必中 | - | キノガッサとヘラクロスへの役割破壊。交代読みかりゅうのまいが必要。 | |
特殊技 | タイプ | 威力 | 命中 | 効果 | 解説 | |
あくのはどう | 悪 | 80(120) | 100 | 怯み20% | タイプ一致技。スカーフとあわせれば怯みを狙える。 | |
げんしのちから | 岩 | 60(90) | 100 | 全能力↑10% | タイプ一致技。パワージェムやメテオビームは覚えない。 | |
れいとうビーム | 氷 | 90 | 100 | 凍り10% | ボーマンダやガブリアスに。 | |
10まんボルト | 電 | 90 | 100 | 麻痺10% | ギャラドスやペリッパーに。 | |
だいもんじ | 炎 | 110 | 85 | 火傷10% | ハッサムやエアームドに。 | |
かえんほうしゃ | 炎 | 90 | 100 | 火傷10% | だいもんじと選択。威力で劣るが命中で勝る。 | |
だいちのちから | 地 | 90 | 100 | 特防↓10% | クチートやヒードランに。剣盾技レコード。 | |
きあいだま | 闘 | 120 | 70 | 特防↓10% | 対悪・鋼。高威力・命中不安。 | |
変化技 | タイプ | 命中 | 解説 | |||
りゅうのまい | 竜 | - | 攻撃・素早さ補強。抜き性能の向上に。 | |||
でんじは | 電 | 90 | 妨害技。低いすばやさを補う。電気や地面、ひらいしん等には無効。 | |||
まもる | 無 | - | ダブルの基本技。シングルでも砂とあわせてターン稼ぎに。 | |||
みがわり | 無 | - | 補助技対策や、交代読みで。 | |||
ステルスロック | 岩 | - | サポート用。高い流し性能を活かして。 | |||
ほえる | 無 | - | 積み技対策や、ステルスロックとあわせて。 | |||
ちょうはつ | 悪 | 100 | 補助技対策。耐久型に。 |
型考察 [編集]
物理アタッカー型 [編集]
特性:すなおこし
性格:いじっぱり/ゆうかん/ようき
努力値:HA252をベースにSor耐久調整
持ち物:こだわりハチマキ/ラムのみ/オボンのみ/ヨプのみ/きあいのタスキ
確定技:ストーンエッジorいわなだれorがんせきふうじ
優先技:かみくだくorおいうち
攻撃技:れいとうパンチ/じしん/けたぐりorばかぢから/ほのおのパンチ
変化技:ステルスロック/でんじは/どくどく/まもる/ちょうはつ/りゅうのまい
通常バンギラスの物理型。持ち物次第でメガバンギラスを超える火力・耐久を得られる。
- 持ち物考察
- 火力系
ハチマキは初ターンから高火力を出すことができる。一致技は無効タイプが無いのでリスクも小さい。
Zクリスタルやじゃくてんほけんは攻撃範囲の広さを活かせる。りゅうのまいを積めれば更に強力。
- 耐久系
オボンやチョッキなら低火力の相手を流しやすく、タスキならタイマンに強くなる。
ラムのみやヨプのみがあれば、おにびやきあいだまを持つゴーストの処理が安定する。
特殊アタッカー型 [編集]
特性:すなおこし
性格:ひかえめ/れいせい
努力値:HC252
持ち物:たつじんのおび/こだわりメガネ/オボンのみ
確定技:だいもんじ/れいとうビーム
特殊技:10まんボルト/あくのはどう/げんしのちから/だいちのちから/きあいだま
物理技:ストーンエッジorいわなだれorがんせきふうじ/おいうちorかみくだく
変化技:でんじは/ステルスロック
特殊型のメリットは読まれにくい点、いかくや物理受けに強い点など。
H振りカバルドン程度なら、C特化で確2にできる。
一方で一致技の威力が低く、本来有利な相手に対して役割を持てなくなる。
C特化げんしのちからの火力指数は、下降補正無振りいわなだれにも劣る。
そのため物理技の併用も考えられるが、両刀型にする際は素早さに注意。
下降補正をかけると4振り50族+1となり、50族にも抜かれる恐れがある。
こだわりスカーフ型 [編集]
特性:すなおこし
性格:ようき
努力値:AS252
持ち物:こだわりスカーフ
確定技:いわなだれorストーンエッジ/かみくだく
優先技:れいとうパンチ
攻撃技:ばかぢからorけたぐり/じしん/ほのおのパンチ
スカーフで素早さを補い奇襲する型。最速で116族抜き。
りゅうのまいと異なり火力は上がらないものの隙が小さく、
霊獣ボルトロス?等の速攻低耐久アタッカーを先制確1にできる。
特殊流し型 [編集]
特性:すなおこし
性格:いじっぱり/ゆうかん/しんちょう
努力値:H252 耐久調整 残りA
持ち物:ラムのみ/オボンのみ
確定技:おいうち
優先技:がんせきふうじorいわなだれorストーンエッジ
攻撃技:かみくだく/じしん/ほのおのパンチorだいもんじ/けたぐりorばかぢから/れいとうパンチ/ドラゴンテール/イカサマ
変化技:でんじは/ステルスロック/ほえる
すなおこしと耐久振りで特殊への役割を重視する型。
流しつつステルスロックやでんじはを撒けるほか、
退く相手を高威力のおいうちで狩ることもできる。
- 持ち物考察
- ラムのみ
おにびやさいみんじゅつ等の状態異常技に強くなるが、
エスパーやゴーストはきあいだま持ちも多いので注意。
- オボンのみ
擬似的耐久力は1.25倍にしかならず、調整も難しい。
格闘技やZワザ等の確1にされる大技に対しては無力。
起点作り型 [編集]
特性:すなおこし
性格:わんぱく/ようき/ずぶとい など
努力値:H252をベースに火力・耐久・素早さ調整
持ち物:きあいのタスキ/ヨプのみ/シュカのみ/さらさらいわ
確定技:ステルスロック/ほえる
優先技:がんせきふうじorいわなだれorストーンエッジ/れいとうパンチorれいとうビーム
攻撃技:イカサマ/かみくだくorあくのはどう/じしんorだいちのちから/ほのおのパンチorかえんほうしゃorだいもんじ
補助技:でんじは/ちょうはつ
先発に繰り出し、ステルスロックを撒き後続のサポートをしていく型。
砂ダメージとあわせて相手を削り、エースアタッカーで全抜きを狙う。
ちょうはつを撃たれにくく、耐久力や流し性能も高いので遂行しやすい。
カバルドンやギガイアス?に比べ圧倒的な種族値を持つため、様々な調整が可能。
耐久面に振れば一致弱点も耐えるようになり、素早さに振れば先手で撒きやすくなる。
砂エースが苦手なメガボーマンダや霊獣ランドロス?に氷技を撃てるのも強み。
補正なし無振りれいとうビームで、無振りメガボーマンダが低乱1、無振り霊獣ランドロス?が高乱1。
- 持ち物考察
- きあいのタスキ・ヨプのみ・シュカのみ
耐久面を補強して確実にステルスロックを撒く。火力・素早さに特化できるため、
がんせきふうじで負荷をかけつつ素早さ逆転→先制ステルスロックの流れも狙える。
- さらさらいわ
砂パ用。後続の砂エースに有利な状況を作ることに徹し、
ドリュウズ?などでつるぎのまいを積んで全抜きを狙う。
【ダブル】アタッカー基本型 [編集]
特性:すなおこし
性格:いじっぱり/ようき/ゆうかん
努力値:HA252 or AS252
持ち物:こだわりスカーフ/いのちのたま/こだわりハチマキ/回復の実
確定技:いわなだれ/かみくだく
優先技:まもる
攻撃技:ばかぢからorけたぐり/れいとうパンチ/ほのおのパンチ/じしんorじだんだ/かみなりパンチ
補助技:りゅうのまい/ちょうはつ/ほえる
一致いわなだれを持つ高火力・高耐久の砂起こし要員としてダブル適性も高い。
単体性能の高いグッドスタッフとしては勿論、天候上書き性能による対天候パとしての採用や、ドリュウズ?などのすなかき要員と組ませるのも良い。
ただし、砂パ運用はじしんが全体を巻き込むため、まもるや地面耐性を持つ裏との連携が必要で、シングルほど単純ではない。
スカーフによる先手一致いわなだれが強力で、怯みの追加効果もあって単純ながら強い。
多弱点かつ強力なステータスを持つゆえ集中攻撃を受けやすいが、逆手に取ってまもるで相手の攻撃を一手に引き受けられる場合もある。
よってこだわり型以外ではまもるもほぼ確定技。りゅうのまいを持たせて積みエースを兼ねるのも良い。
【ダブル】ダメおしエース型 [編集]
特性:すなおこし
性格:いじっぱり/ようき/ゆうかん
努力値:HA252 or AS252
持ち物:いのちのたま/こだわりハチマキ/回復の実
確定技:ダメおし/いわなだれ
優先技:まもる
攻撃技:ばかぢからorけたぐり/れいとうパンチ/ほのおのパンチ/じしんorじだんだ/かみなりパンチ
補助技:りゅうのまい/ちょうはつ/ほえる/ステルスロック
最大火力のダメおしの使い手であることを活かしたエース。
こごえるかぜなどのS操作+全体ダメージを与えるポケモンと組ませ、それに続いてダメおしで殴る。
もしくは事前にステルスロックを撒き、終盤に登場した相手をステロダメージ(受け出し時のダメージにもダメおしは適用される)とともに一掃する運用が基本。
バンギラスの種族値ともなると無効化されない一致威力120技の火力はかなりのもので、持ち物も合わせればかなりの崩し能力に。
A特化メガバンギラスの2倍ダメ押しでH252クレセリア確1。事前のダメージやりゅうのまいを合わせれば突破できる相手はさらに増える。
相性の良い味方は高い素早さとエレキネットを持つカプ・コケコ?や、ランドロス?などステルスロックを撒けるポケモン全般。
対バンギラス [編集]
- 注意すべき点
- 合計種族値600に加え、特性すなおこしにより特防1.5倍と禁止伝説級の能力値を持つ。
メガシンカすると更に高まり、すなあらしも再始動されるため天候上書きでの対策も困難。
特殊アタッカーやタスキ持ちなど、多くのポケモンが見せ合いの時点で選出を縛られる。
型や構築も多種多様。後続のドリュウズ?や格闘受けにも注意して立ち回る必要がある。
- 対策方法
- 4倍弱点の格闘技が最も効果的。特に格闘タイプのポケモンはバンギラスの一致技も両方半減できるので天敵中の天敵。物理技ならすなあらしの影響も受けない。他にも弱点は多いものの、不一致弱点や特殊技では有効打になりにくい。
メジャーな物理アタッカー型に対し、比較的有利なポケモンは以下の通り。
・ローブシン?:一致技半減。高い物理耐久を持ち、サブウェポンでも弱点をつかれない。マッハパンチで縛れる。
・バシャーモ:岩等倍・悪半減。かそくがあるのでりゅうのまい型も上から叩けるがじしんに注意。
・メガクチート:一致技半減・すなあらし無効。メガシンカ前ならいかくもある。
・メガルカリオ:耐久は低いものの、一致技半減・すなあらし無効。先制技もある。交代読みのじしんには注意。
・霊獣ランドロス?:特性いかく・一致じしん持ち。ドリュウズ?対策としても優秀。
・ゲッコウガ?:Zハイドロカノンやけたぐりで突破可能。後続の物理受けにも強い。
・ジャラランガ?:インファイトやきあいだまでH252振りは確1。A上昇後ならA195ドレインパンチでH252振りメガバンギラスも中乱数。バンギラスからの有効打もれいとうパンチかげきりん程度である。