フライゴン [編集]
No.330 タイプ:じめん/ドラゴン 特性:ふゆう(地面タイプの技を受けない) 体重:82.0kg(けたぐり・くさむすびの威力80)
第3世代出身のじめん×ドラゴン複合タイプ。
優秀なタイプを持つものの、同タイプでステータスが上位互換のガブリアスと比較されがち。
第七世代でガブリアスも覚えないりゅうのまいを習得し、差別化は容易になった。
とはいえ、積みエースを任せるとなると今度はメガボーマンダやカイリューの壁が立ちはだかる。
ライバルに高種族値のポケモンが多いため仕方のないことではあるが、フライゴンのスペックでこれらのポケモンを押し退けるのは難しいのが実情。
総じて誰かと比較すれば埋もれてしまうポケモンだが、単体で見れば種族値は全て並以上、特性や技も実用的で、決して弱いポケモンではないことには留意。
でんき・じめん無効、ほのお・いわ半減の4耐性はフライゴン独自のものであり、とんぼがえりを絡めればばサイクル戦でも活躍できる。
この耐性は特にはがねと組むときに活きやすい。
また、フェイントやおいかぜ・むしのていこうといった技はダブルでのサポート技として優秀。
第8世代から、じわれ・フェイントが基本技化。ばくおんぱがレベル技化。
※習得技に関する比較はノート?に移動してあります。
特性考察 [編集]
- ふゆう
- じめんタイプの技を無効にする。隠れ特性はなく、これのみ。
無効耐性をひとつ増やしてくれるフライゴンの大切な個性であり、同時に持たれやすい「いわ+じめん」の一貫性を切ってしまえる。
また浮いているじめんタイプでは唯一のほのお耐性を持ち、とりわけクチートなどと組む場合には他のライバルにない補完関係を築ける。
かたやぶりで貫通されるため、ドリュウズ?などには一貫を取られてしまうことを忘れずに。
技考察 [編集]
物理技 | タイプ | 威力 | 命中 | 効果 | 解説 | |
---|---|---|---|---|---|---|
じしん | 地 | 100(150) | 100 | - | タイプ一致技。性能安定。ダブルでは周囲全体攻撃。 | |
げきりん | 竜 | 120(180) | 100 | 行動固定 | タイプ一致技。行動固定が痛い。フェアリーに起点化される恐れも。 | |
ドラゴンダイブ | 竜 | 100(150) | 75 | 怯み20% | タイプ一致技。高威力・命中不安。 「ちいさくなる」相手に必中・威力2倍。 | |
ドラゴンクロー | 竜 | 80(120) | 100 | - | タイプ一致技。中威力・性能安定。 | |
ドラゴンテール | 竜 | 60(90) | 90 | 優先度-6 相手交代 | 積み技対策や、交代読みで。 | |
ばかぢから | 闘 | 120 | 100 | 攻撃・防御↓ | 地面技と範囲が被る。能力低下が痛い。 バンギラスとふうせんドリュウズ?に刺さる。 | |
とんぼがえり | 虫 | 70 | 100 | 自分交代 | 攻撃しつつ撤退。こだわりアイテムとあわせて。 | |
ストーンエッジ | 岩 | 100 | 80 | 急所ランク+1 | 対虫・飛行。地面定番のサブウェポン。 | |
いわなだれ | 岩 | 75 | 90 | 怯み30% | スカーフやりゅうのまいとあわせて。ダブルでは相手全体攻撃。 | |
アイアンテール | 鋼 | 100 | 75 | 防御↓30% | 対フェアリー。高威力・命中不安。 | |
ほのおのパンチ | 炎 | 75 | 100 | 火傷10% | 対草・虫。鋼/飛行にも。剣盾技マシン。 | |
フェイント | 無 | 30 | 100 | 優先度+2 | 先制技。タスキ潰しや、ダブルでのまもる解除に。他の先制技より速い。 サイコフィールドにはダメージもまもる解除も無効化される。 | |
じたばた | 無 | 20~200 | 100 | - | 最大威力は一番。タスキやこらえるとあわせて。 | |
じわれ | 地 | - | 30 | 一撃必殺 | 有効打の無い相手に。飛行やふゆう、がんじょうには無効。 | |
特殊技 | タイプ | 威力 | 命中 | 効果 | 解説 | |
りゅうせいぐん | 竜 | 130(195) | 90 | 特攻↓↓ | タイプ一致技。連発は効かない。両刀・撃ち逃げ向き。 | |
りゅうのはどう | 竜 | 85(127) | 100 | - | タイプ一致技。中威力・性能安定。 | |
だいちのちから | 地 | 90(135) | 100 | 特防↓10% | タイプ一致技。性能安定。 | |
ばくおんぱ | 無 | 140 | 100 | - | みがわり貫通。ダブルでは周囲全体攻撃。 | |
だいもんじ | 炎 | 110 | 85 | 火傷10% | 対草・虫。鋼/飛行にも。 | |
むしのていこう | 虫 | 50 | 100 | 特攻↓100% | 追加効果が優秀。ダブルでは相手全体攻撃。※6世代技マシン限定。 | |
ギガドレイン | 草 | 75 | 100 | 1/2吸収 | 水地面を重く見るなら。 | |
変化技 | タイプ | 命中 | 解説 | |||
りゅうのまい | 竜 | - | 攻撃・素早さ補強。ガブリアスとの差別化に。 | |||
つめとぎ | 悪 | - | 攻撃・命中率補強。ドラゴンダイブやストーンエッジ、アイアンテールとあわせて。 ※6世代技マシン限定。 | |||
はねやすめ | 飛 | - | 回復技。先制でも耐性・特性に影響しない。 | |||
みがわり | 無 | - | 補助技対策や、交代読みで。 | |||
ねごと | 無 | - | 催眠技対策や、ねむるとあわせて。 | |||
おいかぜ | 飛 | - | サポート用。味方の素早さ倍増。USUM教え技。 | |||
きあいだめ | 無 | - | 急所ランク+2。ピントレンズとあわせて。 | |||
こらえる | 無 | - | ゴツゴツメットやじたばたとあわせて。 |
型考察 [編集]
スカーフ型 [編集]
性格:いじっぱりorようき/ひかえめorおくびょう
努力値:AorC252 HS調整
持ち物:こだわりスカーフ
確定技:じしんorだいちのちから/とんぼがえり
攻撃技:げきりん/りゅうせいぐん/ストーンエッジorいわなだれ/だいもんじorほのおのパンチ/ばかぢから/ばくおんぱ/じわれ
半端な素早さをスカーフで補い行動回数を確保する型。
独自の耐性を活かして序盤はとんぼがえりでサイクルを回し、後半に高威力の一致技でフィニッシャーとして動く。
増加したフェアリーに対して対面・後出し問わずとんぼがえりでサイクルを回せる点が環境に噛み合っている。
そのため第七世代でも高い採用率を保っており、実質フライゴンの基本型と言える。
ガブリアスとはじめん、ランドロスとはほのお・いわに対する繰り出し性能で差別化できるため、
技構成で無理に差別化しようとして実用性を損なわないよう気を付けたい。
特にドラゴン技は現環境での通りが悪く、中でもげきりんはスカーフやサイクル戦との相性が良いとは言い難いため採用は慎重に。
第7世代よりりゅうのまい型との択を迫れるようになり読み合いが多少有利になった。
むじゃきなどの性格にして両刀にすることも考えられるが、火力不足が目立ち始めるので非推奨。
耐久自体も水準レベルあるので、こちらも下手に削れないのも理由になる。
差別化自体はできているとは言え、上記のライバルに比べると数値不足により汎用性で若干見劣りする点は否めない。
それらを差し置いて電気無効のスカーフ枠として採用する理由をよく考えること。
とんぼがえりと地面無効、炎・岩半減(特にステルスロック耐性)・水等倍の耐性を両立する点が明確な採用基準となりうる。
りゅうのまい型 [編集]
性格:ようきorいじっぱり
努力値:A252 S調整 残りH
持ち物:いのちのたま/きあいのタスキ/たつじんのおび/ラムのみ/Zクリスタル
確定技:りゅうのまい/げきりん/じしん
選択技:ストーンエッジorいわなだれ/ほのおのパンチ/とんぼがえり/フェイント/アイアンテール(ハガネZ)
第七世代で習得したりゅうのまいを使い、ガブリアスとの差別化をする型。
地面タイプでりゅうのまいを使えるのは他にジガルデ?とナマズンのみ。
じしんの火力はメガバンギラスの地震と同程度だが、あちらは持ち物固定である為比較する必要はない。
りゅうのまいを使えるメジャーアタッカーは
ギャラドス、ボーマンダ、リザードン、バンギラス辺り。
どれも強力な特性や読みにくさがあり、耐性が違うとは言え単純に使うと劣化になる。
他にもオノノクス?やカイリューとは似たような技構成になりがち。
同じ地面無効のランドロス?と違い一致で使えるげきりんは必須。
残り1枠はナットレイ?、ハッサム、エアームドに対するほのおのパンチ、地面との相性補完の岩技、
不利な相手から撤退するとんぼがえり、非接触の先制技のフェイント等からパーティによって選ぶ。
無補正212振り(実数値147)で最速ギャラドス抜き。準速で積めば最速フェローチェ?抜き。
そのため性格は基本的にいじっぱり推奨だが、相手のスカーフなどを考慮する場合はこの限りでない。
じたばたじしん型 [編集]
性格:ようきorいじっぱり
努力値:AS252
持ち物:きあいのタスキ/ピンチ系きのみ/ゴツゴツメット
確定技:じたばた/じしん
攻撃技:とんぼがえり/ほのおのパンチ
補助技:こらえる/りゅうのまい/みがわり
高威力のじたばたとその補完に優れるタイプ一致じしんで攻める型。
りゅうのまい→タスキ→じたばたの流れが決まれば、A特化で無振りサザンドラ?・H振りアシレーヌ?程度なら確1。
HP調整はみがわりやこらえるでも可能。その場合はチイラのみ・カムラのみとあわせて。
とんぼがえりはサイクル戦での温存に。
ほのおのパンチはナットレイ?やハッサムに。A特化・Aランク+1でH振りメガハッサム・ナットレイを確1。
接触ダメージを嫌うならだいもんじやぼうごパットの採用も一考。
また非接触物理の岩技やじしんに耐性があるため接触技を受ける機会も多くゴツゴツメットとこらえるで火力を補いやすい。
高速のタスキ持ち物理相手に接触を強いれるこらえるゴツゴツメット使いは貴重なのでじたばたの高火力も併せてうまく活用したいところ。
じわれサポート型 [編集]
性格:ようき
努力値:HS252
持ち物:きあいのタスキ/こだわりスカーフ/とつげきチョッキ
確定技:じわれ/とんぼがえり
攻撃技:むしのていこう/がんせきふうじ/ドラゴンテール/すなじごく
補助技:はねやすめ/どくどく
じわれのプレッシャーと低くないサイクル回し性能を最大限に活かす型。
ランドロス?の劣化にならないためには、はねやすめやドラゴンテールあたりを活かしたい。
むしのていこうは攻撃技なのでとつげきチョッキと両立可能。特殊攻撃に滅法強くなる。
- 型サンプル
- 性格 :ようき
努力値:HS252
持ち物:とつげきチョッキ
技構成:じわれ/とんぼがえり/むしのていこう/ドラゴンテール
サイクル回しは他の面子あってのものだが、個人的に今まで使ったフライゴンの型で一番強かった。
【ダブル】おいかぜサポート型 [編集]
性格:おくびょう/むじゃき
努力値:CS252
持ち物:きあいのタスキ/たつじんのおび/だっしゅつボタン/ヤチェのみ
確定技:おいかぜ/りゅうせいぐんorだいちのちから(両立可)
攻撃技:ばくおんぱ/フェイント/ねっぷう/とんぼがえり/じしん/むしのていこう/いわなだれ
補助技:まもる/どくどく
地面、電気無効、岩半減というダブル向けの耐性とダブル向けのわざ、ドラゴンへの攻撃力を活かした型。
岩半減のおいかぜ使いは他にカミツルギ?、一部タイプのシルヴァディ?のみで、強力なおいかぜ要員であるファイアロー?・トルネロス?・エルフーン?との差別点となる。
H振りガブリアスを確1にできない程度の火力なので基本的に特攻は削れない。
- 型サンプル1
- 性格 :おくびょう
努力値:CS252
持ち物:きあいのタスキ
技構成:おいかぜ/りゅうせいぐん/ねっぷう/フェイント
晴れパで使用。使い勝手が良かったので記載。
- 型サンプル2
- 性格 :おくびょう
努力値:CS252
持ち物:ヤチェのみ
技構成:おいかぜ/だいちのちから/むしのていこう/フェイント
一致氷以外なら落ちることはまず無い。
だいちのちからも非伝説のおいかぜ要員の中では最も火力がでる。
相性考察 [編集]
- メガクチート
クチートの弱点である地面が無効で、炎を半減する。逆にクチートはフライゴンの弱点であるドラゴンを無効化、氷・フェアリーを半減する。
電気タイプが台頭する現環境においてはフライゴンの電気無効のアドバンテージは大きく、ギャラドスやサザンドラ?、
ボーマンダといったクチートの補完で呼び声の掛かるライバルを差し置いて採用する明確な利点である。
地面無効枠でありながらステルスロックに耐性がある点も、サイクル戦主体の現環境では充分な差別化要因と言える。
- メガハッサム
クチートと同じくお互いの弱点を半減以下に抑え合う。両者とんぼ返りを覚えるため、サイクルを回せる。終盤にスカーフ持ちのフライゴンがじしんやげきりん、ハッサムがバレットパンチと両者抜き性能も備える。
対フライゴン [編集]
- 注意すべき点
- じめん+ドラゴンで攻撃範囲が広い。
りゅうのまいやじわれで突破力を高められる。
特性ふゆうによる繰り出し性能、とんぼがえりによるサイクル回しも強力。
- 対策方法
- 氷技が4倍。ガブリアスやランドロス?より耐久が低いため比較的容易に落とせる。
地面やドラゴン技に強い物理受けも有利。エアームド、トゲキッス、クレセリア等はじわれも無効なので安定。
スカーフでの奇襲、とんぼがえりでの撤退も想定して対処したい。
ナックラー [編集]
No.328 タイプ:じめん 通常特性:かいりきバサミ(相手に攻撃を下げられない) ありじごく(相手は交代できなくなる) 隠れ特性:ちからずく(追加効果がある技の追加効果がなくなり威力が1.3倍になる) 体重 :15.0kg(けたぐり・くさむすびの威力40)
ナックラー | 45 | 100 | 45 | 45 | 45 | 10 | 290 | |
フライゴン | 80 | 100 | 80 | 80 | 80 | 100 | 520 | |
ダグトリオ | 35 | 100 | 50 | 50 | 70 | 120 | 425 |
進化後のフライゴンとは異なり単じめんタイプ、特性ありじごくを持っている。
種族値は大きく下がるが攻撃はフライゴンと同値で、トリパアタッカーとしての運用が考えられる。
フライゴン系統は未進化の状態で覚えられる技が限られるものの、有用な技はそれなりに揃っている。
こちらは同じありじごくを持つダグトリオとの差別化が難しい。
素早さで大きく差をつけられている上、ダグトリオの強化により攻撃種族値も同じになってしまった。
ナックラーはトリルサポートが必須だが、ダグトリオは単体での起用ができるため使いやすさで劣る。
H振りはできるものの、それでも低耐久でありこの面でも差別化は難しい。
ダグトリオが覚えないフェイントやじたばたを上手く活用したい。
また、ダブルではコータスより遅いにほんばれ使いとして天候書き換え対策も。
型考察 [編集]
トリパ型 [編集]
特性:ありじごく
性格:ゆうかん
努力値:A252 HorB252
持ち物:いのちのたま/こだわりハチマキ/きあいのタスキ/ラムのみ/イバンのみ
確定技:じしん/いわなだれ/フェイント
選択技:ばかぢから/かみくだく/じたばた/じわれ/こらえる
フェイントは優先度+2の先制技で、多くの先制技使いを抜かせるので入れておいて損はない。
特性はありじごくだと、拘っている電気タイプなどを逃がさずに狩れるので便利。
持ち物は耐久がないのできあいのタスキが一番安定するか。
トリックルーム発動に失敗してもこらえてじたばたしたり、一か八かでじわれで勝負することもできる。