ブラッキー - ポケモン対戦考察まとめWiki|ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール

ブラッキー [編集]

No.197 タイプ:あく
通常特性:シンクロ(どく、まひ、やけど状態にさせられると相手も同じ状態異常になる)
隠れ特性:せいしんりょく(怯まない)
体重  :27.0kg(けたぐり・くさむすびの威力60)
耐久悪HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
ブラッキー95651106013065525シンクロ/せいしんりょく
ミカルゲ50921089210835485プレッシャー/すりぬけ

ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)かくとう/むし/フェアリー
いまひとつ(1/2)ゴースト/あく
いまひとつ(1/4)---
こうかなしエスパー

ブイズ:イーブイ シャワーズ サンダース ブースター エーフィ ブラッキー リーフィア グレイシア


イーブイの進化系、通称ブイズの一角に当たるあくタイプ。
全ポケモン中で見ても指折りの総合耐久が最大の持ち味で、物理・特殊受けの両方に適性があり、耐性は少ないが等倍での数値受けが務まる堅牢さを持つ。
一致イカサマを扱えるため、対物理の遂行速度が速く、物理アタッカーの積み技やちょうはつを牽制できる点もよい。
主軸として採用されるケースは少ないが、広範囲にごまかしが効くその性能から、補完として採用しやすい。

BDSPではダイマックスがなくなり、更に数値受けの安定感は増した。
剣盾から失った技もせいぜいじごくづき程度とたいしたことは無く、総じて追い風が強い環境にある。
バルジーナ、Aペルシアン、ガオガエンといった耐久寄りのあくタイプが不参戦なこともあって、意識せずとも差別化に困らなくなったのもプラス要素。



特性考察 [編集]

シンクロ
どくどく持ちの耐久ポケモンを(自身も機能停止になりつつも)機能停止にする。
ねむるかいやしのすずを搭載することでどくどく持ちの耐久型相手への十分な対策となる。
どくどく持ちのクレセリアライコウなどに完封されることを避けられるため、バルジーナを差し置いてブラッキーを採用する理由となる。
みがわり貫通のバークアウトとセットで採用することで、クレセリアやライコウなどがめいそう型でも起点化を阻止できる。
ゴツゴツメットとイカサマとセットで採用することでクレセガルーラの並びにも強い。
なお相手のマジックミラーで自分が撃った状態異常技が跳ね返されて自分が状態異常になった時もちゃんと発動する[1]
せいしんりょく
隠れ特性。ねこだましやいわなだれ、アイアンヘッド、エアスラッシュなどの怯み技で怯まなくなる。
素早さが低いため怯み技が負けに直結することも多いので、安定性を求める場合は採用される。
シングルよりもねこだましやいわなだれが飛び交いやすいダブルバトルでは、シンクロよりも優先して採用されやすい。
また、あくびを使用する直前にシンクロで相手を別の状態異常にしてしまうことを嫌う場合でも採用される。

技考察 [編集]

攻撃技タイプ威力命中効果解説
イカサマ95(142)100-こちらの攻撃力に関わらず火力が出せる。対物理アタッカー向け。今作では基本技。
バークアウト55(82)95特攻↓100%みがわりを貫通してめいそうクレセリアの起点化阻止などを目的に採用。
しっぺがえし50(75)
→100(150)
100-後攻を取ればそこそこの威力に。のろいと相性がよい。
ふいうち70(105)100優先度+1速くないのであると便利。のろいとも好相性。プラチナ教え技。
アイアンテール1007530%でB↓フェアリータイプに交換読みで。
変化技タイプ命中備考
つきのひかり-受け型と好相性だが、猛毒に弱い点、天候によって回復量が変わる点、PPが少ない点には注意。
ちょうはつ100耐久ポケモンの補助技対策に。仮想敵次第では多少のS調整をしたい。
まもる-ねがいごとでの回復、あくびの眠り待ち、たべのこし・どくどくの時間稼ぎに。
ねがいごと-味方後続の低負荷降臨を目的に採用。まもるとセットで自身の回復も可。
いばる85主に特殊受け時のイカサマの火力補完に。
あくび-主に交代読みで相手を流す。まもると相性がよい。
のろい-耐久と火力を上げる。しっぺがえし、ふいうちと相性がよい。
ねむる-カゴのみやねごとが必要になるが、状態異常に強くなるのが大きな利点。
バトンタッチ-のろいなどと合わせて。今作から基本技化。
回復技について
・つきのひかり
 再生回復技。決定力不足のアタッカーを物理特殊問わず止める。
 一方シンクロこそあるも、どくどくで自身が機能停止する点、PPが少ない点、天候に左右される点がデメリット。
・ねがいごと+まもる
 後続の低負荷降臨ができる=自身がクッションとなれる。
 まもるによる技スペ圧迫と、まもる時に相手に自由行動を許すことがデメリット。
・ねむる+カゴのみ
 シンクロで相手耐久型を機能停止し自身は機能停止しなくなる=耐久型への役割遂行手段となる。
 2度目以降は回復に融通が効かないため基本的に低火力の耐久特化型には向かない。のろい積みアタッカーで真価を発揮する。

型考察 [編集]

物理受け型 [編集]

特性:シンクロ/せいしんりょく
性格:ずぶとい
努力値:HP252 防御252ベースで素早さ調整
持ち物:ゴツゴツメット/たべのこし
確定技:イカサマ/つきのひかりorねがいごと+まもる
選択技:バークアウト/どくどく/あくび/ちょうはつ/いやしのすず

現環境にいるブラッキーの中心。ゴツゴツメットイカサマで物理アタッカーを迅速に処理する物理受け。
元々の高い特殊耐久力により、特殊決定力が低いゲッコウガ?などの特殊アタッカーも受け持てる。
↑最近は接触するポケモンが減っているのでたべのこしも十分にあり。PGL(シーズン7)によるとたべのこしが68.8%、ゴツゴツメットが21.3%。

ギルガルド?を毒みが型以外は後出しから処理可能。
A特化(≒A無振りいのちのたま)せいなるつるぎは確3に近い乱2(1.2%)、C特化ラスターカノンは確3に近い乱3(99.98%)。
イカサマでブレードフォルムを確1。シールドフォルムは確3。
A特化+2段階上昇の場合、シールドフォルムでも乱1(12.5%)。同条件でせいなるつるぎを撃たれてもギリギリ確2で耐える。
イカサマは相手の攻撃力を参照するため、キングシールドの影響を受けないという強みがある。
ただし、じゃくてんほけんを発動させると厳しいのであくびで上手く流すなど対策を怠らないように。

第7世代では

  1. 守るによってZワザのダメージを1/4に抑えることができる。
  2. 2ターン消費できるのでフィールド・天気を枯らすことができる。
  3. カバルドンが大きく増え、つきのひかりの回復量が減る機会が増えた。

主に以上の三つの理由からねがいごと+まもるの優先度は非常に高い。
ただし、勿論デメリットもあるので自分のパーティーと相談して決めるのが一番だろう。

H244振りの実数値201よりも、つきのひかりの回復量が最も効率的になる2n&3n+1調整がベストなため
物理受けとアタッカー型のHP努力値を252に変更しました(ねがいごとも2n調整で回復量最大)。
通常の再生回復技(端数繰り上げ)と異なり、ねがいごとは端数切捨て、天候依存の回復技は五捨五超入。
つまり奇数の場合端数0.5は切り捨て、日差しが強いときに端数0.66……>0.5となるため、繰り上げ。

特殊受け型 [編集]

特性:シンクロ/せいしんりょく
性格:おだやか
努力値:HP252 特防252ベースで素早さ調整
持ち物:たべのこし/ラムのみ
確定技:イカサマorバークアウト(両搭載も可)/つきのひかりorねがいごと
優先技:ちょうはつ/どくどく
選択技:まもる/あくび/いやしのすず

優秀な特殊耐久を活かして特殊を受ける。流し先の物理アタッカーには一致イカサマで負荷を掛けられる。
物理受けのイメージが強いポケモンだが、特殊耐久は物理耐久以上の数値。
加えてあくタイプはエスパーゴーストなど、特殊アタッカーを受けやすい耐性なので好相性。

ゲッコウガ?のような積み技を持たない広範囲特殊アタッカー全般は難なく受けられる。
特殊アタッカーにはイカサマのダメージが入りづらく火力が控えめなため、遂行技としてどくどくがあると処理が早くなる。
バークアウトをもたせれば攻撃しつつ相手の火力を下げられるため、流し能力に磨きがかかる。

低火力な耐久型全般も役割対象に入るため、Sを調整してちょうはつを搭載するとかなり動きやすい。

のろい型 [編集]

性格:わんぱく/しんちょう/いじっぱり
努力値:HP244 特防調整 防御調整 余り攻撃
持ち物:たべのこし/ゴツゴツメット/カゴのみ/ラムのみ
確定技:のろい/しっぺがえし/つきのひかりorねむる
選択技:あくび/ちょうはつ/どくどく

主に特殊アタッカーを起点にのろいを積み、後出ししてくる物理アタッカーをごまかし、後攻しっぺがえしで攻める。
状態異常やイカサマを使う特殊受け型とは異なり、基本的に居座りを前提とした運用になる。
せいなるつるぎで防御ランクを無視するギルガルドを安定して処理できない上、
遂行速度が遅く火力インフレに対応しきれないためレート上位での採用はまずない。

性格と努力値について [編集]

仮想敵に合わせた調整も選択肢。ゲンガーとギルガルドは意識したい。
特にA無振りではあまりにも火力がないため、耐久特化が使いにくければ耐久から多少攻撃に回してみるのも手。

・D特化
特殊受けをしつつ、物理防御面、攻撃面をゆっくり強化させていく。
素の火力は本当にないので最低でも積みは2回、場合によっては大量に積む必要がある状況も想定したい。
積みやすい環境をつくるため、あくびなどの補助技があると便利。
大半の特殊ATには滅法強いが、相手の後続に格闘やフェアリーが残っている場合
1~2積み程度では勝ち目が薄く動きづらいので注意。
回復技はつきのひかりかねむるから、受けたい相手や立ち回りに合わせて選択を。

型サンプル
努力値:H244 D252 残りA
持ち物:たべのこし
技構成:のろい/しっぺがえし/つきのひかり/あくび

あくびを軸に積み回数を稼ぐ。あくびのおかげでのろいを積みづらい状況でもある程度は動くことができる。

・B特化
現環境に多い物理相手を起点にすることを想定とした型。物理耐久型に少し近いものがある。
格闘や虫など苦手が物理に多いことを逆に利用し、それらを誘って返り討ちにしていくスタイルを取る。
ただし一致弱点である程度の高火力になってくると、物理耐久特化でもさすがに厳しい場合がある点がネック。
初期攻撃力も皆無なため長期戦を招きやすく、結果として急所被弾率が高まるのも痛い。
ただしガブリアスメタグロスといった一致弱点をついてこない物理相手ならガンガン積める。
等倍だがこだわりハチマキ等で強引に突破を狙う相手、低~中火力格闘・虫等、誘いがちな相手を起点できるのがこの型の利点。
回復技は、物理のゴリ押しに耐えなければならないため再生回復に若干分があるか。

型サンプル1
努力値:H244 B252 残りA
持ち物:ゴツゴツメット
技構成:のろい/しっぺがえし/つきのひかり/あくび

あくびで隙を作り積み・攻撃回数を稼ぐ。物理耐久が高く火力の微妙なのでゴツゴツメットの恩恵も受けやすい。
型サンプル2
努力値:H244 B252 残りA
持ち物:たべのこし
技構成:のろい/しっぺがえし/ねむる/ねごと

ねむねごを活用。おにびどくどく持ちに強くなる点が最大のメリットだが、ねごとの性能がやや不安定なのがネック。

・A特化
A振りにより遂行速度を確保。
決定力の低い相手を起点にし、後手しっぺがえし+ふいうちの2発で制していく型。
 ・型例:ふいうち/しっぺがえし/のろい/つきのひかり


対ブラッキー [編集]

注意すべき点
高い耐久値を持つため素では落とし難く、HPも高いため固定ダメージにも強く、かといって積んで崩すにもイカサマやバークアウト、
状態異常技で崩すにも特性シンクロやちょうはつと、こちらの処理手段を防止したり逆利用したりする手立てが豊富。
処理手段を間違うと1対1交換は避けられない。
対策方法
弱点とする格闘・虫・フェアリータイプにはインファイト、メガホーンやじゃれつくなど高火力な技が揃っており、一撃必殺技も有用なので突破するのは極端に難しいわけではない。
アンコールやちょうはつで縛ったり(いたずらごころ持ちの変化技はタイプの耐性により無効)、晴れ以外の天候にしてつきのひかりの回復量を減らすのもよい。
クチート相手に有効打を持たないのもポイント。ただしあくびには注意したい。


[1] たとえばどくどくをメガヤミラミに撃った場合、自分が猛毒状態になった直後にメガヤミラミも猛毒状態になる。